伐りたての切株(根)を土留に使う訳

伐採後に残った切株が全て腐り、完全に山の栄養に戻るには、その木が

育った時間が必要となる。

1枚目の写真は、数十年前に間伐されたスギの切株を掘り出したもの。

周り(白太)から徐々に腐って山に戻っているが、赤身(心材)はまだ残っている。

そこで、本題に入ります。

完全に腐り切るまでに長期間を有し、木が育つ為に太く細い根を無数に

伸ばしていた切株(根)。これは土留としては、最良の材料になる。

そして、その土留周辺に下草等が根付けば徐々に肥料にも変わっていく。

つまり、森林作業道作設時に先行伐採したスギ・ヒノキの切株を伐根して

土留として使用する事が、最も理に適ったやり方となる訳です。

もちろん、広葉樹の切株も自然萌芽を期待して路肩側へ移植していますよ。