倍力システム

山中で木を伐倒する際に、様々な理由により決まったある一点に倒さなければいけない場合があると思います。しかし、牽引する機械が無く、倒す方向には木が混んでいたり、枝張りが凄かったり、と作業前から大変な事が分かっている状況下でも、ロープを使った倍力システムを組み立てれば一人でもかなりの力(3倍)で安全に引っ張る事が可能となります。

ロープと滑車の間の結び(フリクションヒッチ)は、クライミング等で使われている中の1つで VT(バルドタイン・トレス)と言うもので、ツリークライミングでも使われたりしています( ジグザグ滑車による集材の時にも似た様な締め方で材を止めていますね… )

ちなみに、この方法はロープウインチを使った牽引時にも有効です。ただ倍力が増えれば、増えるだけ、引っ張る距離が伸びるので、フリクションヒッチを取り付ける場所を良く考えておかないと、手間が増えてしまいますね。