そう、あれは関東で２週続けて大雪が降った年の、１回目の大雪が降った日の数日前の出来事だった。
場所は丹沢方面で、現場まで１時間半程登り、登山道から５分程横に入っていた所だった。下には登山道も無く、遥か下には沢らしき風景が見えるだけで、到底人が登ってくるハズもない場所であった。
そこで間伐作業をしていると下から「 お～～ぉぃ 」と会った事もない男性が１人登ってきた。暫くこの状況を理解出来なかった（そりゃあ、そうさ。ここに人が登ってくるとは思わなかったので）が、危険なので作業の手を止め、その人が登ってくるのを待った。登ってきた彼はこうおっしゃった。
「 やぁ！実は登山道から２０メートル程滑り落ちちゃって… チェーンソーの音がしていたから人が居る！と思って頑張って登って来たんだ。 」
！！！！！！ ビックリですよ。念の為、怪我の有無を聞いてみたら、足が痛いとの事。一応聞いてみた “ ここから横に５分程歩けば登山道に出ますけど、登山を続けるおつもりですか？”
勿論答えは No ！で「 早く下山したいです 」との事でしたので、同僚が一緒に付き添って下山していきました。
それから数日後、あの大雪です。１人で登山されていたそうですが、滑落（場所は不明）しても軽傷で体力がまだあった事と近くで作業していた人々が居た事、これが無かったら… 今考えても本当に良かった～と思います。
あれから色々な場所で、登山される方々にお会いしてきましたが、ここまで衝撃的な出来事はなかったです。
本格的の有無は問わず、１人での登山は遠慮して頂ければと思いますね…